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《ネタバレ》 冒頭、全身麻酔の中で夢を見たってエピソードがあるのですが、多分、全身麻酔中に夢は見ないかと。私の経験だとそもそも時間の概念も消失しますから。「じゃあ今から麻酔しますね~。1~2回、息を大きく吸って」って言われた次の瞬間に「起きて下さ~い、手術終わりましたよ~」って。アレ、意識ごと断ち切られるような感じで夢見るスキなんて無いわ。さて、この物語、始めに結論ありきでそこから肉付けをしていったのだと思いますが、物語が進んでコトが見えてくると共にどんどんつまらなくなってゆく困った映画。もうこれは全て夢でした、現実なんてものは曖昧なもんです、くらいな状態に逃げちゃった方が良かったんじゃないってくらいに「それは無いわ」ってツッコミばかりになってしまう訳で。えーと、学校や周囲がそもそも呪いというか祟りというかを認識している訳じゃないですか。3年3組作らなければいいじゃん。3-3は欠番。つーか、幾らでも回避方法がありそうなんですが。人が何十人も死んでて、だけど状況は受け入れてるってところが不思議で仕方ないや。原作ではそこに理由付けしてあるのかもしれませんが。で、結局胸の痛みは何? 人形は何? そもそも「教室の死人」と死んだコとの関係は? ホラーとしての飾り付けをペタペタとしているけれど、そこに繋がりが存在していなくてひたすら雰囲気ばかり。そのワリに袴田センセやテープにペラペラと理屈を喋らせちゃうんですよね。日本のホラー色で『ファイナル・デスティネーション』作ってみました、みたいな映画でしたが(人体の脆さもよく似てます)、もう少し死んでいった者の悲しさの方を描いて欲しかったなぁ。死んだ人は返らないんだよ、もっと前を見ようよ、みたいな結論もイヤだし。ハンパな役割しか果たせなかったドールの雰囲気はとても良かったです。あそこだけステキ。
【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2012-08-15 12:55:09)
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