ペコロスの母に会いに行く の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヘ行
 > ペコロスの母に会いに行く
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
ペコロスの母に会いに行く の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ペコロスの母に会いに行く
製作国
上映時間113分
劇場公開日 2013-11-16
ジャンルドラマ,コメディ,実話もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  母の波乱に満ちた時期を演じた原田貴和子の存在感が光る作品でした。理不尽な物事に対して立ち向かう強い女が後半に見せる弱さ、その儚く脆い感じが美しく。
 また、フレームの中にフレームを作って被写体を切り取ったり、重なるランタンの光の中に捉えたりと印象的な映像に溢れていて。

 だけど、映画自体に対しては作り物めいた、これは何か微妙に違うのではないか?という違和感を抱き続けた感じで。
 それは単純に、実際に認知症を患った親の介護を経験したという、そのフィルターを通して見てしまったがゆえ、ではあると思うのですが。

 介護や認知症の問題について鋭く斬り込んだ映画でないのは確かです。歳を重ねるに従って重みを増す生の姿を描いた、それこそ「生きねば」な物語。

 けれど反復するように羅列されるボケエピソードに「現実には存在しなさそうな面白い人々」が重ねられてゆくほどに(ほら、ハゲのイコンとしての竹中直人をそのまま使うでしょ)「特異な他人事」っぽい世界が構築されていくようで、結果的にここだけで閉じてしまうようで。

 もちろんそこには普遍的な「時代を生きた生」がありますが、これからリアルにそこに立ち向かってゆかねばならない人々に対して示すものからはちょっとズレた感じがするんですよね。これはこれ、それはそれ。そんな感じ。

 あと、原爆~赤線~友人の死という事で見ていて『この世界の片隅に』を連想しちゃったんですけれど、それは、まあ、たまたまかな。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2013-12-11 21:39:56)(良:1票)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-16ラストマイル6レビュー6.15点
2024-09-07エイリアン:ロムルス5レビュー6.12点
2024-08-31きみの色9レビュー9.00点
2024-08-21フォールガイ4レビュー5.71点
2024-08-13劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:6レビュー7.00点
2024-08-02インサイド・ヘッド28レビュー6.66点
2024-07-25デッドプール&ウルヴァリン5レビュー5.46点
2024-07-18ルックバック6レビュー8.00点
2024-06-20劇場版 SPY×FAMILY CODE: White5レビュー5.70点
2024-06-20劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:6レビュー6.66点
ペコロスの母に会いに行くのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS