寄生獣 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

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寄生獣 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 寄生獣
製作国
上映時間109分
劇場公開日 2014-11-29
ジャンルアクション,ドラマ,ホラー,サスペンス,SF,シリーズもの,パニックもの,モンスター映画,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  東京国際映画祭で鑑賞。

 退屈せず面白く見られました。ミギー可愛いし。ちゃんと血みどろバラバラなグロだし。
 だけど、この映画ならでは!っていう絶対的な個性が無かったなぁ、と。もっとカッコいいとか恐ろしいとかアガるとか燃えるとか切ないとかあっていいと思うんですけれど、良くも悪くも山崎貴監督、ソツなく仕上がってます、という感じ。

 ボディースナッチャーものとしての面白さは大きくスポイルされちゃってます。何故ならミギーの能力によって誰が乗っ取られてるかは全て最初からハッキリしているので。
 で、その代わりに生まれるモノの面白さという点について、今一つな感じがするんですよね。
 体を乗っ取る事によって人間を理解してゆく、人間に寄ってゆく侵略者、それに対比されるべき人間側の描写が薄いと思います。主人公とミギーは一体化する事によって人間と侵略者の間の立場で世界を見る事になるのですから、そこは人間側もちゃんと描かないと。主人公とお母さんのドラマだけでそれを成立させられるとは思えません。というかお母さんとのドラマはもっともっと濃厚な、強いアクセントにして良かったと思うのですが。

 登場する役者さん達にも意外性がなくて(橋本愛の女子高生、余貴美子のお母さん、國村隼の刑事、北村一輝のいかにも何かありそうな胡散臭そうな人・・・)、今の日本映画の土壌で作るとしたらこういう映画になりますよ、というモノをそのまま見ているような感じ。

 東出くんが学校で暴れるシーンなどは展開の運び方も悪く、続編に繋ぐラストだって引っ張り過ぎで、そういうもったいつけた感じよりは、もっともっと尖がった何かを、と物足りなさを抱きました。

 山崎監督の色の無さは、この世界にはちょっと味気なかったかな。
あにやん‍🌈さん [試写会(邦画)] 6点(2014-11-02 14:51:34)(良:1票)
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