関ヶ原 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > 関ヶ原
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
関ヶ原 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 関ヶ原
製作国
上映時間149分
劇場公開日 2017-08-26
ジャンルアクション,ドラマ,時代劇,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  例えるなら豪華な素材をいっぱい使ったフルコースを5mm長に刻んでまとめてかき混ぜてスプーンでかっ込むような映画。風情も味わいも何もあったもんじゃない、っていう。

 テンポのいい会話劇というのは原田監督の真骨頂な訳ですが、これはテンポいいとかいうレベルじゃなくて、もう役者さん達が必死に大量のセリフを消化しているような状態で。『シン・ゴジラ』が上手くやってたんで、じゃあコレも、って感じ? だけど方言やら発声法やら時代の違いやらで聞き取りづらいったらありゃしない。
 その上、エピソードがひたすら点で描かれ、大勢の登場人物の言動がコマ切れになって散りばめられて、だけどそれが1つの作品として大きなうねりになってゆかない、バラバラな印象のままに終わってしまうような感じで。登場人物ごとの流れがちっとも存在していなくて、唐突に変化してゆくものばかり。
 それは主人公なハズの石田三成にまで及びます。三成がどのように考え、思い、戦いに臨み、敗北していったのか、その流れがちゃんとしてない訳で、そこくらいはちゃんとすべきだったんじゃないかと思うんですけどねぇ。信念に従って行動した上で、みたいには見えなくて、イライラした上でバタバタして負けちゃった、みたいな。
 唯一、役所広司の家康だけは面白味のあるキャラで、そこだけはある程度余裕を持って描いていたような感じで。でも、あの体型であの顔はアンバランスよね。

 合戦シーンはひたすら混沌としていて、戦況がどのように動いてゆくのかが判るようなものではなくて。主要人物の誰がどうなった、それだけ。あとはどっちがどっちの軍勢やら、って混戦があっちこっちでバタバタしていて(三成の軍だけは旗で明確ですが)、6時間で決したという、その戦いの流れが見えず、いちばんキモの部分が肩透かし状態。

 天下分け目の関ヶ原、それが日本という国においてどれだけ意味のある戦いであったのか、そういうところにはあまり興味のない映画だったみたい。原田監督作の常でキャスト&スタッフが日本語と英語で併記されますが、海外の人に見せる以前に、日本人が見て、コレ、どうなのよ?って感じがします。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2017-08-30 15:05:40)(良:1票)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-16ラストマイル6レビュー6.21点
2024-09-07エイリアン:ロムルス5レビュー6.26点
2024-08-31きみの色9レビュー9.00点
2024-08-21フォールガイ4レビュー5.87点
2024-08-13劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:6レビュー7.00点
2024-08-02インサイド・ヘッド28レビュー6.57点
2024-07-25デッドプール&ウルヴァリン5レビュー5.41点
2024-07-18ルックバック6レビュー7.67点
2024-06-20劇場版 SPY×FAMILY CODE: White5レビュー5.64点
2024-06-20劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:6レビュー6.66点
関ヶ原のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS