羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ロ行
 > 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
製作国
上映時間101分
劇場公開日 2019-09-20
ジャンルアクション,アドベンチャー,ファンタジー,アニメ
レビュー情報
 あえて不満(難癖?)を言うなら、これを見る前日に見た『幸福路のチー』が台湾の色、空気が濃密なくらいに漂っていたのに対して、この映画からは中国!って空気は希薄だったこと。日本のアニメの記号的表現をそのまま使っている状態で(ジト目とか星目とか)、影響の強さが見て取れて。
 そして、そこに描かれる現在の中国の風景もイメージの中にある古い中国とは違って、日本となんら変わらない、近代化された世界。

 なめらかに、そして激しく動きまくる画、美しい背景画、魅力的なキャラクター、息も付かせない波瀾に富んだ展開。アニメ映画としても日本のアニメと同じフィールドに存在して全く遜色のない、いえ、むしろ脚本や演出に難ありまくりな我が国の数多のアニメを凌駕してしまうような、そんな作品。今の中国っていう国がどんなチカラを持っているのかが、この1本のアニメ映画に刻まれた文化と技術の面から垣間見えるわ。

 描画はシンプルだけれど、登場するキャラそれぞれが個性分けされていて、キャラが立っていて魅力的。単純な善と悪の物語ではなくて、それぞれに理由があってその狭間で選択を強いられる小黒が可愛らしくも健気で。

 惜しむべきは日本語字幕がシロウトさんが作ったような状態で、小さく細いフォントで文字が読みづらかったり、表示されるタイミングと長さに難アリで読みきる前に消えちゃったり。吹替版が欲しいところね。とは言えオリジナルの声優さん達は十分に魅力的よ。

 今や日本は世界に誇れる国じゃなくなっちゃったわ。技術大国も昔のハナシ。そしてお得意のアニメ(アニメーション、ではなく。その括りだと日本は古くから全く諸外国に勝ててないわ)ですらもその地位を脅かされ始めると恐れざるを得ない作品が中国から出てきたのって、なんか象徴的で、日本のクリエイターはちょっと焦った方がいいと思うの。現状、日本のアニメ界で対抗できるの、個人的には山田尚子監督しかいないと思ってるわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2019-12-26 19:42:43)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-12デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[前章]6レビュー7.00点
2024-04-08ゴーストバスターズ/フローズン・サマー4レビュー5.25点
2024-04-08オッペンハイマー1レビュー6.43点
2023-12-03翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー6.21点
2023-12-03ウィッシュ6レビュー5.66点
2023-11-05ゴジラ-1.07レビュー7.50点
2023-09-05キングダム 運命の炎6レビュー6.42点
2023-09-05バービー(2023)8レビュー6.76点
2023-06-1965 シックスティ・ファイブ5レビュー4.40点
2023-06-19THE WITCH/魔女 -増殖-5レビュー5.00点
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS