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《ネタバレ》 早くものちの怪獣映画が抱える様々な問題点をいっぱい露呈してしまった、いわば怪獣プロレスものの原点と言えるかも。始めに怪獣ありきな設定は無茶なドラマ展開を生み、荒唐無稽さとシリアスさの不調和は苦笑を生み、怪獣同士がドタバタとプロレスを始めると同時に人間のドラマはパタッと停止し、怪獣にケリを付けるのとドラマにケリを付けるのとどっち付かずでどちらも中途半端になるという。怪獣と人間とをひとつの物語の中に調和させる事がいかに困難か(というか無茶な事なのか)が、2作目でハッキリしてしまい、以降の怪獣映画はずーっとその水と油の如き関係から抜け出せないままに続いてきている気がします。この映画自体の欠点としては、やっぱり前作にあった戦争の影を一切排除して、ゴジラというキャラクターのみを切り取った続編になっているところでしょう。ただ出てくるだけで、ゴジラなーんにも背負ってませんからねぇ。あと志村喬がなんのために出てきたのか意味不明だったり、一体誰が撮ったのよ?みたいなショット満載な前作の映像を記録フィルム扱いしたり、登場人物の行動に意味のないところが多かったり、ゴジラが首が長くてひょろんとしていてガッパみたいだったり(ガッパの方が後ですが)。通常は高速度撮影で重量感を出す怪獣映画の特撮シーンが、この映画では逆にコマ落としになっていてコメディか?みたいな可笑しさがあるのは意図しての事なのでしょうか? ゴジラとこってり戦ったハズのアンギラスの出番が、チャチャチャッと片付いてしまったような感じでアンギラス可哀想・・・。
【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-07-08 23:46:07)(良:1票)
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