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《ネタバレ》 戦争は最大の「大人の事情」ってヤツで、子供は「大人の考える事に口出しするんじゃない!」と有無を言わさず頭を抑え付けられてます。どんな希望も夢も「大人の事情」が簡単に踏みにじり、残るのはただ生に対する欲求。生きてゆくためには心の中の子供な部分を削り取ってゆくしかなくなって・・・。両親に再会するラストシーンは、一見ハッピーエンド、だけど、少年のその顔は、もうあどけなさを取り戻せない、童心の代わりに虚無を刻み込まれたような表情。失われてしまった両親への愛に、再会にも感情を動かさずただ目を閉じる・・・深く悲しみが伝わってくる映画でした。少年期との別離から絶望的な現実へ至る、実は『E.T.』と『シンドラーのリスト』を繋ぐ、スピルバーグを語る上でも重要な一編なのかもしれません。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-12-10 20:44:13)
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