父と暮せば の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > チ行
 > 父と暮せば
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
父と暮せば の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父と暮せば
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2004-07-31
ジャンルドラマ,ファンタジー,戦争もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ラストシーンで「え?」となってしまいます。うーむ。解釈はいろいろと出来そうなのですが、こうだ!と結論付ける事はしない方がいいのでしょうね。さて、殆どが宮沢りえと原田芳雄の会話で進行するという、とても地味な印象を与える映画ですが、二人の会話がいいですね。全編原爆による悲劇を陰々鬱々と語るのではなくて、娘の恋心をおちょくってみせる父がコミカルで可笑しく楽しめます。ただ、それゆえに話が原爆投下の件に及ぶと、ちょっと芝居がかった大仰さが浮いてしまい、更にそこにご丁寧に挿入される今風のCGを駆使したVFXと惨状を描いた絵とが、どうしてもそういう語り口でなければいられなかったのね、と少しガッカリもしたり。そこでは過去に語られ描かれてきた沢山のヒロシマを繰り返しているだけで、この映画独自の価値が感じられないのです。一方で「死ななければいけなかったのに生き延びてしまった」という罪悪感は切実に伝わってきて、長回しに沢山のセリフと動作が盛り込まれている中でしっかりと芝居を見せる宮沢りえは本当に上手い女優になったなぁ、と。とんねるず相手に「ざけんなよ!」とか言ってたあのコとは別人のように感じられます。ヒロシマを現代、未来に伝える事は大切です。もう終わった事、過ぎ去り忘れ去られた過去ではありません。でも、作品のアプローチはこれまでの繰り返しではなく、もう少し先へ進んで欲しかったですね。なんか100ページほどのマンガ「夕凪の街 桜の国」の、最初の25ページまでを映画化したような印象ですし(この映画の原作の方が発表は10年も前なのですが)。こちらを先に見ていれば、もう少しポイント高かったかな?
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-18 01:51:55)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-16ラストマイル6レビュー6.15点
2024-09-07エイリアン:ロムルス5レビュー6.12点
2024-08-31きみの色9レビュー9.00点
2024-08-21フォールガイ4レビュー5.71点
2024-08-13劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:6レビュー7.00点
2024-08-02インサイド・ヘッド28レビュー6.66点
2024-07-25デッドプール&ウルヴァリン5レビュー5.46点
2024-07-18ルックバック6レビュー8.00点
2024-06-20劇場版 SPY×FAMILY CODE: White5レビュー5.70点
2024-06-20劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:6レビュー6.66点
父と暮せばのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS