レイクサイド マーダーケース の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想

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レイクサイド マーダーケース の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レイクサイド マーダーケース
製作国
上映時間118分
劇場公開日 2005-01-22
ジャンルサスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
原作未読。最初からこの監督の映画をミステリーとして楽しもうなどとは思ってないので、十分ドキドキして面白かったです。きっと私がミステリーなど判ってない未熟者だからでしょう。これでも少年時代はクィーンやクリスティなどを読みまくってた人間なんですけど伏線の張り方がどうだとかなんて全然判んないし・・・。でも、変なラストも含めて変にフラッシュバックみたいな映像入れたりしないでもうちょっと落ち着いた感じのふつ~の演出にした方がミステリーとしては雰囲気出たんじゃないかな~って思います。しかし、そんなふうに撮る気なんておそらく監督には全然ないのでしょう・・・というか、そもそも私にとってはこの映画はミステリーの要素なんてどうでもいいです。私は中学受験もしてないし、ましてやあんな極端な「お受験」なんかした経験はありません。でも、中学のとき塾は通ったし、高校までは受験というものが頭の中のかなりの部分を支配していたので、なんだか登場人物の心理がとてもよく判る気がします。私だけじゃなく、個人差はあれどもほとんど共通認識的に(受験をしたことがあれば)日本人の子供はトヨエツ言うところの「哀しみ」を背負ってる気がするんですが気のせいでしょうか?。現在の日本においては結構切実な映画じゃないでしょうか?。本作はそれを高みから見てるイヤな映画かもしれませんけど、やっぱり全然他人事じゃないんですよ。なんかイタイ映画ですよ。貧しさで生きるのが必死の国の人々なんかからすれば暢気な話でしょうけどね。上野千鶴子の「学校化社会」かどうか判りませんが、日本社会には人間関係のあり方や人生観や倫理のレベルまでどこか「お受験」の世界に影響を受けて一元化しているところがあり(学歴コンプレックスとかそういうレベルの話じゃない)、本作はそういう社会を非常に上手く表現してるのではないでしょうか?。そんなふうに感じる自分こそ受験に囚われ病んでいるのかもしれないけど・・・。この映画を鼻で笑う塾の先生実際いるんだろうな・・・なんか怖い。単純な「お受験」批判や能天気な競争社会の否定(さすがにヘン。競争自体が悪いわけじゃないのは当然)はただの負け犬の遠吠えですけどね。
しったか偽善者さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 22:54:38)
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投稿日付邦題コメント平均点
2011-04-05真夜中の弥次さん喜多さん5レビュー5.32点
2011-01-19神曲9レビュー8.00点
2011-01-19ゆれる6レビュー6.78点
2010-12-11レイクサイド マーダーケース7レビュー5.07点
2010-07-05シークレット・サンシャイン10レビュー7.27点
2010-06-16告白(2010)6レビュー7.03点
2009-05-07おくりびと5レビュー7.03点
2009-05-02グラン・トリノ10レビュー7.87点
2009-04-24スラムドッグ$ミリオネア10レビュー7.09点
2009-04-11レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―8レビュー5.96点
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