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昔、少年時代にテレビでやってたのを見ました。でもよく覚えてます。結構衝撃でした。今になって思うにこんな哀しい物語はないです。彼のような生き方が普通の人、少なくとも自分にはできるわけないからです。ま、する必要もまったくないですけどね。でも、こういう人もいたんだということが少しは心の支えになっています。「星は光りぬ」を聞くとこの映画を思い出して私の青臭い心はジーンとします。追記:ひねくれた私は我が身可愛さを超えた献身的な正義感には自分に酔う自己満足が伴うと思ってます。善悪の基準など定かでないこの世界でその自己満足って他人にとって危険です。例えば恋人からすればセルピコの正義は有害なだけです。正義とかいうものには愚かさや胡散臭さがつきまとっています。しかし、セルピコはとくに強い理由もきっかけもないのに何時からか狂っちゃってて、我が身可愛さとか、自己満足の正義感とか、もうどうでもよくなってるんですよね。彼の姿はとても哀しく痛ましい。しかし、この映画は、愚かで胡散臭い上に狂気に陥ってここまでしないと貫けない正義って何?と観客を怯えさせ、虚無に陥らせるでしょうか?。そんなことはないですよね。本作は凡人の青臭い心を不思議と励ます痛い映画だと思います。自分は正義と言わんばかりの大仰な正義論まがいのナルシーな偽善的自己満足レビューをしてしまった・・。恥ずかしながら、それだけ熱くさせられた記憶のある少年時代の思い出の一本です。映画の出来とか関係ないですね。
【しったか偽善者】さん 10点(2003-11-27 22:42:33)
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