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人の死や死体を見慣れている看護婦の友人が言っていた。「実際の死体はただの『死』と言う事実を表すものとして事務的に受け止められるけど、映画で死体を見るのは耐えられない。映像化された死体(たとえそれが偽物でも)には人に何がしかの感情を喚起させる何かが生まれるから」と。彼女の言っていたことが私にうまく理解出来たかどうかは分からないけれど、この映画の「映像化された死の風景」には、何かしらやはり感じるものがある。監督がどういう意図でこの映画を撮ったのかは本当のところは誰にも分からないけれど(死
体派と言われる位だから、ただ死体を撮りたかっただけなのかも)、描かれるのは「生からの開放としての死」。だからこの映画については「自殺のススメ的映画だ」という解釈がある。でも私は違うと思う。死というものは人の歴史を凝縮したもの。死を見せる、というのは、生き方指南。死に方というのは結局、生き方なんだよ。 【ひのと】さん 10点(2003-11-29 21:42:25)(良:1票)
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