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日本の四季のうつろいというものは、ただそれだけで残酷性がある。どの季節にも、あの夏にすら、静かに、深深と迫るものがある。日本人にとって、季節というものは特別だ。日本には、何十と言う季節が在るのだから。それをフィルムに焼き付けた映画を、いつか誰かに撮って欲しかった。北野武なら、なおさら良かった。イタリア人は、こんな映画は分からない、と言った。分かる訳がない。これは、日本人の為の映画だ。だから、日本人がこの映画を分かり、感じなくてどうするんだ、と思う。くさす所もある。映画自体のテンポの悪さや、所詮、過去の映画の焼き直しだろう、という部分も。そういう部分を差し引いても、私は、日本人のDNAに語りかけるような、この映画が好きだ。
【ひのと】さん 10点(2003-12-09 22:09:54)(良:3票)
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