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《ネタバレ》 北京原人はとても切なく悲しいストーリーだと思います。分かりあおうとする研究員、その意図に反する組織たちや国家の陰謀に翻弄されるかわいそうな北京原人。言葉が通じないやりきれない思い、名前の付け方がリアルに日本人っぽくて切ない。そんななか、一緒に火をおこして川の字になって眠ったり、みていて恥ずかしくなるくらいのオッパイの付き合いしたり、ようやく分かった原人のわずかな言葉「upah」、意味が【仲間】らしいからこれまたせつない。いろんな現代人に追われ追われて万里の長城にまで達し、見晴るかす大草原は彼らの記憶をあまりにも心地よく刺激しマンモスを呼び寄せる意図があったかどうかは現代人には謎のままだが、最後の惜別のシーンではいつの間にかメインに加わっていた中国人女性のあどけない日本語(きっとキルビルはこのシーンに触発されている!)、精一杯気持ちを伝えようとするが、当の相手は唸るだけ、あぁ、これじゃあよけいに言葉が通じない、せつない。でも言葉なんか要らない。悲しみの涙は悠久の時を越えて変わっていなかった。緒方直人の叫びで幕が下ろされる。「生きろ!そなたは美しい!」といったかどうかは憶えていないが、なにか映画を終わらせられる言葉のはずである。・・・・・・このように感動できる要素は理論的には含まれているのに面白くないのはなぜでしょうか。ここを厳密に解き明かせばこれから先、邦画は面白くなると思います。
【no_the_war】さん 1点(2004-02-07 17:05:16)(良:3票) (笑:1票)
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