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《ネタバレ》 ラストシーンがいい。やり場のない切なさ。貧乏が憎い。少年なりにおとうちゃんを励まそうとするけど、どうしてよいかわからなく、ただただ手をつないで歩くしかない。その二人の後ろ姿が、みじめでみじめで、だけども切なくいとおしい。
僕自身、どうもひとごとに感じられないのも痛切だ。僕もおやじと二人で、ああやって貧乏に街を歩いたことがあるような気がする。気持ちのいいもんじゃない。自転車を大事そうに整備する少年も泣ける。戻ってきて嬉しかったんだろうな。だけども映画は、自転車が戻ってきて喜ぶ少年のシーンを撮らない。そこがしぶい。 泥棒はよくない!とか、子供の愛は深い!とか、そういう表面的な感想を上回る、もっと大きな社会構造の矛盾、弱者と強者、貧困と幸福、そんなところまで言及している。 映画前半、職を得て、作業着(ダサいつなぎ)を支給され、家でそれを着て奥さんに見せていたときのやりとり、死ぬほどせつねぇよ。やめてくれよ。貧困映画の金字塔。 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-23 00:37:45)(良:2票)
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