| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 esに比べて物足りなかった。
まず、生徒がああなっていくところにどうしてもリアリティがない。esには、「もし自分があの場にいたら、同じようになっていたのかもしれない」という気持ちにさせられるものがある。だけどもこの映画にはそれが無い。 この映画には“観測者”がいない。esには実験の主催者がいたので、それが観客の視点となり、心理の脆弱さに恐怖を覚えられる。しかしこの映画はその視点が無い。だからリアリティが無いのだろう。 そもそも、ナチスに心を奪われたあの民衆の「ジークハイル!」の大合唱(『意志の勝利』参照)は、心理実験で再現できるものなのだろうか。 どうせなら、学校中にあのウェイヴが広まって、取り返しがつかなくなってしまってからエンディングにいけば、面白い映画になったのだろうに。 【no_the_war】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-07-11 21:48:09)
no_the_war さんの 最近のクチコミ・感想
|