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全世界のハリポタ読者は、文字を追いながらこの不思議な世界をハラハラドキドキしながら自分の想像力で創造していき、そのなかで、ほうきにまたがって飛び廻ったり、巨大なモンスターに追いかけられたり、ホグワーツの生徒たちと友達になったりしているんだろう。読書は独り。読者の想像した世界はその人にしか見えず、その世界は、それこそ映画のような夢に溢れるところ。どのような世界を創ったって良い。それが楽しくて、みんな本を買って読んでいるんでしょう。ハリポタは世界中で売れました。それを見て、映画にしたら売れるなぁって思った人がいたんでしょう。おかねをかけてついにスクリーンに本の内容が立ち上がりました。そこではいままで読者の中にしかいなかった人やモンスターたちが、最新のCG技術で鮮明に描かれています。ハリポタが好きで映画を観たら、自分の中に他人の価値観がなだれ込んできて、今まで描いてきた自分のハリポタの世界にCGという大量破壊兵器によって破壊的に侵攻され、観客に等しく与えられている想像の自由権が無効になりました。映画がすばらしければそれは構わないと思います。(すばらしい映画は侵攻なんかせず、自ら平和的友好を結ぶもんです。)しかしハリポタは違いました。かっこ悪い撮影現場が容易に想像されるクィディッチとか、リアルすぎるモンスターとか、駅の柱のなかに飛び込むのとか、本からスクリーンへの無理な翻訳は苦しい。なんていうか、映画製作者の映画への愛が少しも感じられなかった。こいつら映画を好きなのかしら。ぶっちゃけ興収しか興味ないんじゃない?だからハリポタに手をつけたんじゃない?。てかこの映画から伝わってきたことはそれだけでした。だから0点。
【no_the_war】さん 0点(2003-12-26 20:08:48)(良:1票) (笑:1票)
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