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レビュー情報
《ネタバレ》 かなり好きな1本です。ほとんど一目惚れに等しく、お互いのことを深く知らず、これからという時に戦争で離れ離れになるインマンとエイダ。出発前のキスシーンは本当にぐっときます。恋愛において一番ときめく幸せな状態で引き離されたということ、また日常が救いようのない辛いことの連続という状況だったことが、普通の恋愛以上に自分の気持ちを高ぶらせそして持続させたのだと思います。戦争の中での唯一の救い、生甲斐に、お互いがなり続けたのです。戦争での様々な人の死や辛いシーンは2回は観たくないですが、インマンが、現実離れしているけれどエイダへの想いから他の女への欲を断つところ、またルビーの助けでエイダが逞しい女性に変貌を遂げていく姿などは快いです。再会の後間もなくインマンが結局命を落とすのは悲劇ですが、ほとんど不可能に近かった再会を果たしたことで愛はひとつ完結したものと、お互いが思えたからこそ、エイダは笑顔でインマンを看取れたのだと思います。悲劇ではあるけれど、出来過ぎな展開とはいえインマンの遺伝子を持つ子供を遺せたこと、ルビーが幸せになれたことで観終わりは心地よくハッピーエンドと言えます。エイダとルビーがあの状況で最後まで男に襲われずに無事だったのはきっと映画だからですね、現実は女は傷つけられ悲惨なものだったでしょう。戦争は人を変える恐ろしさもまざまざと見せつけられ、友情もあり、様々な親子愛もあり、恋愛は純愛でサイコーですし、私にとっては内容の濃い1本でした。ジュードロウが本当に素敵ではまり役でした。
【ちいぼう】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-10 23:45:36)
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