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《ネタバレ》 セブンとキューブを足して2で割ったような映画。導入部なんてキューブにそっくりです。でも、作品のグロさ、残酷さ・終わった後の後味の悪さはこの2作品以上の気がします。内容はどうだったか?面白かったです。映画の内容に引き込まれたし、後付ご都合主義な展開とはいえスリルもあり、楽しめました。では、ナゼ0点か(僕の評価では初の0点)。それは、あまりにも何も生み出していない映画だったから。映画とは、必ずしもハッピーエンドで終わる必要はないと思いますが、見た人に何かを残さないといけないと思います。この映画で最も伝えたいことは、「命の尊さ」であることは疑いがありません。しかし、その「尊さ」を伝えるにはこういった表現しかなかったのでしょうか?あまりにも、残酷すぎるし僕たちがアマンダと同じく「ジグソウ」からの生存者だったと考えて、この映画を見た後に、その「生」に感謝することができるのでしょうか?それは「ジグソウ」の信念があまりにも薄く、僕には伝わってこなかったからだと思います。彼は「命の尊さ」を伝えることを盾に、猟奇的殺人を繰り返している犯罪者としか見れませんでした。本当に「命の尊さ」を伝えたいのであれば、最終的に罰の対象となった人を生き残さないとダメなのでは?妻や子供を殺すのだっておかしい。彼女らは何の罪を犯したのだろう?ちなみに、キューブとセブンは僕の中で10点ですが、キューブはラストのエンディングで暗闇の中の希望が見えるし、セブンは犯罪者の信念(と言っても肯定するわけでは全くありませんが)が垣間見えるからです。じゃあ、セブンの犯罪者だって罪のない妻を殺してるじゃないか、と思うかもしれませんが、まだ彼はそれを罪と自覚して自分にも罰を与えようとしている点に納得がいきます(もちろん自己満足の狂った犯罪者ですが)。映画の好み・作り自体に関しては8点ですが、あまりにも共感できない内容に点をつけることが出来ませんでした。
【グングニル】さん [DVD(字幕)] 0点(2005-08-04 03:46:57)(良:4票)
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