白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 の かわまり さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々
 > かわまりさんのレビュー
白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 の かわまり さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2005-01-14
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの
レビュー情報
理屈っぽくて議論好きなドイツ人の取調官と収監された政治犯の迫真のやりとりには目を見張らされるものがあります。そして主人公ゾフィー・ショルの容疑者としての弱みを決して見せない堂々たる態度と取調官に代表されるヒトラー政権を相手取った理路整然とした議論が素晴らしかったです。どうせ死ぬなら戦場で敵の弾に撃たれるよりも、空襲で焼け死ぬよりも、正義と真実の主張によって断罪されるほうがいいというゾフィーとハンス兄妹の信念と二人を誇りに思うという年老いた両親の姿も感動的でした。翻って、日本について考えてみると、ショル兄妹のような良心の囚人はいたでしょうが、本作品の取調官のように冷静に論陣を張れる取調官はいたのかどうか・・・。同じような作品(例えば小林多喜二を描いたもの)なんて陰惨極まりない、バイオレンス映画か蟹工船を上回るホラー映画になってしまうでしょう。でも、野心のある脚本化と監督に是非挑戦してもらいたいと思います。検察特捜の失態が明らかになり、取調べの可視化が取りざたされている今、そういう観点からもこの作品を鑑賞することができます。
かわまりさん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-15 13:39:34)
かわまり さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-10-05シビル・ウォー アメリカ最後の日3レビュー6.61点
2024-07-26もしも徳川家康が総理大臣になったら8レビュー5.60点
2024-03-30オッペンハイマー9レビュー6.56点
2024-03-20ゴジラ-1.08レビュー7.08点
2022-07-05クイン・メリー/愛と悲しみの生涯7レビュー7.00点
2022-04-06ドライブ・マイ・カー8レビュー6.65点
2021-09-01蝶々夫人8レビュー8.00点
2021-02-20地獄門5レビュー6.39点
2021-01-01博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか6レビュー7.69点
2020-06-12タクシー運転手 約束は海を越えて9レビュー7.24点
白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS