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体制の変換期には豪快な人物がしばしば登場します。例えば幕末の日本の鞍馬天狗とか、フランス革命期のオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェとか(失礼、これは池田理代子の創作です)・・・。そのほとんどはフィクションか民衆の期待によって脚色された姿が伝えられているだけですから、コメディーを2割くらい混ぜたこういう映画もあっていいでしょう。バンデラスが演じるアレハンドロの剣を抜いた時の間抜けっぷりが見事ですが、それでも死んだりつかまったりしないで腕を磨いていくのが更にお見事。先輩ゾロに「魅力を身につけなくてはだめだ。」と言われて直後に出席した社交パーティーで外交官のような見事な弁舌でまくし立てたり令嬢と見事なダンスを披露したり、これがほんの少し前までこそドロをやっていた男か、と思わせますがバンデラスの演技は兎にも角にもお見事。お見事づくしで7点を献上。清涼剤として見る価値は多いにあります。それから全編に流れるメキシカンのムードが素敵です。
【かわまり】さん 7点(2004-03-08 09:57:47)(良:1票)
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