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修正。点数下げます。何度か見返してみて、「ああ恋人役がアントニオ・バンデラスだったら、先輩刑事でカート・ラッセルがいたら、ボスがサミュエル・ジャクソンだったら、敵のボディガードがマイケル・キートンだったら…」と考えた瞬間、あらゆる欠点が見通せてしまった。男キャラが少なすぎるんだよね。キャットウーマンに惹かれたりイライラしたり、そういういろんな男性側の反応を楽しめないのが辛い。ネタが活きてこない。ターゲットを20~30代の女性に絞りきってしまった上に、物語の屋台骨に古いウーマンリブ思想を持ってきてるんで、男優のバリエーションすら減らしてしまったようだ。その基本設定と相反する《化粧品業界》というマズい舞台装置。修正前に書いた文章をちょっと訂正して言うなら、このストーリーは『キャットウーマン』じゃなく『キャットピープル(1942)』のリメイクとして企画するべきだったでしょう。あの設定なら、テーマとして女性と権力、自由と支配の関係にしっかり食い込めますからね。そうするとまあハル・ベリーにはお声がかからず、キャメロン・ディアスあたり(ただし『マルコヴィッチの穴』でのメイクと演技で)に話が行っちゃっただろうけど…。結局、監督の頑張りとは裏腹に、プロデューサー側に作品への愛情を感じられない不憫な凡作。●追記:5/28、さらに点数下げ。ラジー賞を取った主因が理解できました。この話、ロジャー・コーマン監督『蜂女』(The Wasp Woman,1959)のリメイクなんだぁ! 舞台と人物配置が同じすぎ…正しい邦題、『蜂女対猫女』?
【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-05-01 16:25:35)
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