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《ネタバレ》 内容的には7点が妥当だと思うんですが。でも映画館で4回見ました。強烈なインパクトを植え付ける冒頭エピソード。贅肉を削いだ、恐ろしくシンプルなストーリー。それを支え、観客を引っ張り続けるだけの力を持った「核の恐怖」という屋台骨。それが少しづつアレンジされ、世界の命運を賭けた○×ゲームへ集約されていく展開(ってアレはサスガに「それはないべよ~」って醒めたけどさ)。序盤の豪快な掴みを除いて、ここにあるのは節約の魅力です。話に関係ない無駄なモノを排除して、グラマーな美女や無意味なアクションを排し、本当に物語の力だけで観客をエンドマークまで案内する事を目的に映画を作った時、どれほどのモノを生み出せるのか。ちなみにコンピュータ・ハッカーの出てくる作品はこの映画をさかのぼる事10年、『サンディエゴの12時間』『サルベージ1』(共にTVムービー)なので、特別な存在という訳じゃない。が、遊び半分の少年ハッカーのイメージ(これ絶対スティーブ・ジョブズがモデルだと思う!)を決定付けたのはこの映画でしょうね。この映画の後、同じ手口(公衆回線網からの軍用ネット侵入)が現実に発生してしまい、その経過はノンフィクション『カッコウはコンピュータに卵を生む』で詳しく書かれています。この映画は当時からかなり「侵入方法が現実的じゃない」と言われていたけど、現実の方がもっとズサンだったのダ。
【エスねこ】さん 8点(2004-11-13 13:39:22)
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