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《ネタバレ》 エド・ウッド漬けの1週間の締めは、もちろんこの映画で。いやあ「エド・ウッド・コレクションBOX」買って間もないから、まるでオリジナルの最編集版のように楽しめました。意外だったのが映画への愛というより、ベラ・ルゴシとウッドの泣かせる友情に軸足が置かれて、「老人映画」になっていた点かな。このあたりはホロリと来ました(お気楽版『ゴールデン・ボーイ』か?)。そして「ルゴシってやっぱり偉大だなあ」と見直した次第。大ダコと格闘するシーンなんか、そのプロ魂に泣けてくるよ。ウッド作品の看板たち、トーもヴァンパイラもクリズウェルもオリジナル通りでビックリ(つうかこの辺は、バートンの愛を感じますな)。もっと凄いのは『プラン9』のルゴシの代役までソックリだった事か。ウッド映画は各シーンとも忠実に再現されていて、オリジナル(「エド・ウッド・コレクションBOX」&『死霊の盆踊り』)を見てから本作を観れば楽しさ5倍っすね。丁度いま、シリーズ物の映画をまとめて観終わったような気分でハッピーです。 ●追記:物語のテーマだろうと思われる『怪物の花嫁』でのルゴシの「故郷? 国を追われてからはジャングル住まいよ…(中略)…やがて世界は我が子・原子超人たちが支配するのじゃあ!」ってセリフについて。要するにこの映画って「80年代のウッド再評価が始まった頃からハリウッドが低予算B級ホラーに席捲されて、ボク(バートンら原子超人)みたいな監督が大作映画を取れる時代になったのも、ウッドさんルゴシさんあなたたちの無節操な頑張りのおかげですありがとう。あれ、しかもちゃんと作中で予言してますねえ」ってコトを言いたいワケね。『花嫁』の撮影で、実際にあのセリフを自分にダブらせて語ったと思われるルゴシの心境を鑑みると、熱い涙で画面が曇るっすよ。 ●追記2:クライマックスのオーソン・ウェルズとの対話シーン、何度見ても両人の苦悩の次元の違いに笑ってしまう。苦悩の質は同じなんだけどね。ウェルズ、あんたいい奴だ(笑)。
【エスねこ】さん 8点(2004-04-25 03:41:35)(良:2票)
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