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《ネタバレ》 「さーて10点にしようか9点にしようか」と考えてこのページを開いたら、何と皆さんの点数の思い切らない事。ま、癖のあるカウリスマキ節だからなあ。仕方ないよなあ。でも、強烈にカッコよかったっすよ。ラスト直前のスタンド・バイ・ミーを歌いだすとこなんか特にビリビリッと来たっすね。リュック・ベッソンなら『サブウェイ』だし、タランティーノなら『レザボア・ドッグス』に当たる「見せたい絵だけで繋げてみました」な作品。この先にはおそらく『タンポポ』『コヤニスカッティ』くらいしかないだろう。ストーリーの論理性をトコトン排除するとスタイルがクッキリ浮かび上がるという典型ですな(タランティーノもここまでイサギヨクやってくれれば評価上げてやるんだけどなー)。そして『ブルース・ブラザーズ』への強烈なリスペクトが見られる作品でもあります。これが後のレニグラシリーズへと繋がる要素なんだと思うけど、『カラマリ・ユニオン』の方が好きだな。転がって、転がって、どこまでも堕ちていくロックンロールライフのクールなカッコ良さ。4~5作分の映画のエッセンスが詰まった、濃密な転落光景のコラージュ。
【エスねこ】さん 9点(2004-09-06 01:49:12)(良:1票)
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