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夢、幻想、狂気、影といった、いかにもドイツ表現主義らしい道具仕立てが嬉しい。「前衛」というと現在ではとうの昔に死語ですが、建物の形やデザインをはじめ、画面の各所に、古き良き時代の「前衛」の瑞々しい開花を見て取ることができます。表現主義と根っこでつながっているフロイト精神分析をあわせて考えると、オチにも時代性を感じますねえ。それにしても、カリガリ博士の形相ときたら…全編を貫く不気味さや恐怖をさらに一段と増します。あの顔にして喜怒哀楽が豊かというのは、ほとんど反則でしょう。
【アイアン・バタフライ】さん 8点(2004-03-08 14:57:06)
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