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最初に悲劇的な結末が明らかにされているだけに、兵士たちが友情を深めていく中盤は辛かった。そして人間を描くのが上手いからだろう、結末の理不尽さは耐え難いほどで、やりきれない思いでいっぱいになった。本当ならわかりあえるはずの人間たちが、恐怖と混乱によってあっという間にお互いに銃を向ける。もちろん、ここで描かれている問題は韓国と北朝鮮の間だけのものではない。国境を挟んで笑いあう場面が印象に残った。物理的には何もない場所に目に見えない壁があって、互いにそれを乗り越えようとはしない。壁は厚いようで薄く、薄いようで厚い。あの場面の滑稽さが、なんともいえず哀しかった。
【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-29 15:30:13)
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