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《ネタバレ》 昔何度も観たので比較的冷静に鑑賞したんだけど、やっぱりどきどきしてしまった。上手いんだもん、演出が。たとえばクライマックスには「一度は倒したはずの敵が再び襲ってくる」という今となってはありふれたシーンがあるのだが、ここを観るだけでも凡作との違いが明らか。アンドロイドのビショップが足元に落ちた数滴の酸に気づき、それが意味を悟るか悟らないかの次の瞬間、ビショップが口から体液を吐き出しながら絶叫する。背後からマザーエイリアンに串刺しにされているわけだが、観客の冷静な目から観てもその瞬間何が起きているのか状況がつかめず、パニックに陥ってしまう。第一作の常に張り詰めた緊張感とはまた違う、スリルとショックの絶妙な緩急。アトラクション的という言葉が悪口になるとしても、これほどに優れたジェットコースターは賞賛するしかない。製作からすでに二十年が過ぎているのに古さを感じさせないという意味では、娯楽作のプロトタイプとしての凄みを感じさせた(っていうか、この映画ができたとき俺はまだ三歳だったのか?! もっと新しいものとばかり思ってた……)。
【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-13 14:08:32)
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