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レビュー情報
《ネタバレ》 観賞当時はまだ高校を卒業して1年が経つか経たないかくらいの時期だったので、中学・高校と部活に明け暮れていた自分にとって、本作は胸が熱くなりました。個人的な思い入れが加味されて、点数は8点です。映画自体を単純に評価するならば、6~7点かと思います。
本作は「若者らしい真っ直ぐさ」に溢れてキラキラしています。舞台が夏ですし、海やプールの水しぶきの眩しさも手伝って、甘酸っぱい恋模様がよりキラキラして見えます。けど、何よりも「一つのことに一生懸命になる若者たちの真剣さ」は、純粋に見る者の心を打つのだと思います。 人が何かを始める切っ掛けや動機は、後々考えてみると極めて単純・凡庸だったりするものです。大切なのは続けていくこと。継続することで初めて見えるもの、分かることがたくさんあるからです。傍目から見た彼ら(初期からのシンクロ部員)は、一風変わった個性的な人たち。簡単に根を上げそうにも見えます。しかし彼らは、周囲から馬鹿にされても粘ります。始めたからには上を目指して努力し続けます。団体競技であれば、特に協調性を持って仲間との信頼関係を築きながら進んでいかなければなりません。その様子を変にクソ真面目に描かず、コミカルに仕上げている辺りに、本作の良い姿勢を感じました。 しかし、少々粗さも目立ちます。コメディ演出が意図して過剰にされていることは理解できるのですが、少々鼻につきます。竹中直人さんはおふざけの天才でもあるでしょうが、何をやっても竹中直人でしかないんですよね。。良くも悪くも目立ち過ぎて浮いているのが、本当に残念です。 終盤の彼らには心を奪われます。物珍しさから来る愉快と、純粋な笑いの融合が見事です。地道に努力し、仲間と助け合い、慰め合って前に進んでいく様は、次第に周囲の人間を惹きつけ、自然と応援してくれる人が増えて行くのですね。「努力は報われる」「お天道様は見ている」という言葉、此処に有りにけり。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-22 18:29:30)
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