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特攻隊員の遺書を読んだことがある。涙が止まらなかった。その時と同じ感情がこの映画を見て込み上げてきた。死ぬ前に一度でいいからピアノを弾きたいというあの2人の気持ちが痛いほど伝わってきた作品であった。戦争は遺族にも生き残った者にも深い傷跡を残すだけである。確かに現在の日本があるのはあの戦争があったからと考える事もできるし、戦争により素晴らしい文学等も生まれた。しかし若くして徴兵され死ぬ事を強要された自分たちと同世代の青年達や家族と分かれ出征していった兵士達の気持ちを推し量ると、綺麗事になってしまうが戦争は絶対に起こしてはならないのではないかと思う。色々と考えさせられた価値ある作品であった。
【ゆきむら】さん 9点(2004-03-17 05:18:39)
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