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レビュー情報
《ネタバレ》 テーマ自体が非常に興味深いのですが、脚本がそれに見合っていないという印象でした。・・・・・典型的なのは、駅のホームで松雪を呼び止めようとするダンスのシーン。ゆったりとした美しい踊りです。前半の方で松雪に仕草の意味を解説させています。見る方は、それを曖昧ではあっても覚えている筈で、その空間と映像を楽しもうとしていると、車中の松雪に仕草の意味を語らせてしまう。するとその空間と映像は言葉によって破壊されてしまう。・・・・・・最大の問題は、リズム感のある踊りとゆったりとした踊りとのバランスが配慮されていないことかもしれません。だから全編を通じて、フラダンスが魅力的なものに感じ取れない。後半で富司純子が見る蒼井の踊りも、「花とアリス」での踊りと較べると美しくもなんともない・・・・・また、色々な要素、サービスを入れ込みすぎで、全体としての調和、統一に欠けている印象も強いです。・・・富司純子は浮いちゃっていますね。どうしてストーブを集め始めるのかもわかりにくい。また会場の木陰に隠れてステージを見るシーンは漫画です。・・・・それに寺島進の役どころもなんだかわかりにくい。後半の橋の上のシーンもどういう意図なのでしょう。・・・・・・・・興味深いテーマなのに、奥深さのない映画でした。
【王の七つの森】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-04 12:19:10)
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