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そもそも私がこの「みんなのシネマレビュー」に会員登録させていただいたきっかけは,先日まで公開されていた「CASSHERN」を観た後の怒りをぶつける場所を求めたからに他ならない。監督の独りよがりな思想の押し付けや,アニメ「新造人間キャシャーン」への憧憬の念をぶち壊すストーリー展開と設定…数え上げればキリがないあの糞映画への罵詈雑言を聞いていただいたこのサイトに限りない愛着を抱くのにさして時間はかからなかった・・・
やがて「CASSHERN」レベルの最低映画と呼ばれる作品が他にもあるのだろうか」という好奇心にかられた私は「平均点ワーストランキング検索」という禁断の検索操作に手を染め,この「シベリア超特急」のレビューと出会ってしまったのである。この後の私の気持ちの変化は№.52の《なんだかんだいってもやっぱり色即是空》氏の心理描写と100%合致する。まさに怖いもの見たさ。「自分のした屁を必ず嗅いでしまう」「鼻をかむと必ず開いて見てしまう」「地方の公園の汚い汲み取り式便所を必ず覗き込んでしまう」等の行為の必然性を図らずも確認する結果となった。 そして「シベ超」鑑賞後,ここに至って私は自分の良心の呵責に激しく襲われることになる。それは「CASSHERN」と「シベ超」に同じ0点をつけるという行為が果たして人道上許されるのか?ということである。「シベ超」に0点をつけることには何のためらいもない。しかし,「シベ超」を基準にすれば, あの「CASSHERN」でさえも映画として1万倍の価値があると感じられるからである。「出川哲郎とベッカム」「金日正とアインシュタイン」くらいの甚だしい差である。しかし数学的には0点は何万倍しても0点であり,「それなら」と「シベ超」に1点をつけることができるかというと,それこそ私の良識が邪魔をして許さない。かようににっちもさっちも行かない状態でつけた0点であることをご理解いただきたい。普通の0点とはまったく重みが違うのである。 そして,この映画との出会いが今後の自分の映画との接し方の決定的な道標となった。私の内なる声は私にこう命令する。『「死霊の盆踊り」と「北京原人」も制覇せよ。』と。そして,それが達成された時,私は「色即是空」氏の最後の1フレーズを借りてこう叫ぶに違いない。「悔いはない,本望である。」と。 【S.H.A.D.O.】さん [映画館(字幕)] 0点(2004-06-30 17:54:05)(良:6票) (笑:2票)
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