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《ネタバレ》 冒頭のNY行きのバスの車中がいいですね。ジョーの無邪気に車中の人達に話しかける表情と主題歌の優しいメロディがいい。しかしこの主題歌がNY到着後はピタリと止まる。
2人が出会って以降は彼らが真面目に働くでもなくどんどん夢から遠ざかっていく厳しい現実や都会の冷たさをこれでもかと見せる。また、ラッツォの悪化していく体調は確実に救いの無いラストを予感させますが、不器用な人間臭さとユーモアのある2人の描写がそれらを上手く和らげています。ジョーが冒頭から唯一の友であるかのように頬を寄せて耳を傾けていたラジオを手放すのはラッツォに真の友情を感じたからなのか。 悲劇が待ち受けていたマイアミ行きのバスの車中のラストはどう解釈すべきかと思いますが、冒頭以来の主題歌の優しいメロディが流れている。ジョーは初めて真面目に働くという意思表示をする。冒頭の車中の無邪気さとは対照的な表情を浮かべるラストの車中のジョーに人間的な成長を感じたいと思う。厳しいがそこに希望を見出したいラストでした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-22 15:21:10)
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