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台詞が多すぎる。
余貴美子に語らせる、殺人未遂者の動機の補足説明などは完全な蛇足だ。 特に、後半での大沢たかおと山崎努の二度に渡る問答やら、 岸谷五郎の熱弁やらの長々とした弁論に至っては、 平行して藤原達也を放置する映画内時間の間延び状態となり、 作劇上の瑕疵ともなっている。(松嶋菜々子の扱いに関して) 機敏なアクションの連続で緊張感を持続させた前半からの失速ぶりが勿体ない。 監視社会化のアイデアを駆使してひたすら危機突破の活劇に徹すれば また違った面白さを獲得しただろうが、 後半はA級的内面ドラマに傾きすぎたということだ。 藤原の逃走シーンでの木々の不穏なざわめきや、 杖をつく山崎努の着衣をなびかせる風の感触など、 後半も台詞の無いシーンこそ所々で光る。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-05-19 21:07:43)
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