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地図マニアの設定であるとか、加湿器の白い蒸気とか。
何かの伏線かというような思わせぶりな配置が、結果的には 何らドラマに寄与しないのに拍子抜けする。 友人たちとの入浴などにしても、スポンサー絡みかどうか知らないが、 映画的に面白い寄道なら余興として大歓迎だが、間延びさせるだけの無駄なら要らない。 ひたすら顔を強ばらせ、眼力で演技せざるを得ない藤原竜也は、 文字通り力演ではあっても、映画の面白さにはならない。 その力に操られての黒沢清的「人体落下」が動きのモチーフとなる。 スペクタクルとなるべきクライマックスの劇場での群衆シーンが 単なる烏合の衆であり、緊張が持続しないのも残念なところ。 物量が単なる物量でしかなく、逆にサスペンスを削いでしまっている。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-08-16 20:59:38)
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