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《ネタバレ》 東京へ向かう道中の水路であるとか、福山雅治の住居の風情や
年季の入った木造建築の汚しなど、美術・小道具の仕事は相変わらず素晴らしい。 ドラマは相変わらず、つまらないが。 上野昴志氏などもやはり書いているが、茶番と解り切った斬首刑の件りは まるでサスペンスになっていない。 直前のシーンで、策略だとバラしているのだから当然だ。 お飾り以外に、武井咲の存在意義は何なのだろう。 それこそ「アクション」として撮られるべき再会の演出のなんと淡白なことか。 台詞で説明されるだけの悪役キャラクターも総じて薄っぺらい。 主眼の剣戟アクションも、過ぎたるは及ばざるが如し、である。 インフレ気味に派手に立ち回れば回るほど、一撃一撃の重みが失われ 単にカッコイイだけの演武でしかなくなる。 肉体の痛みの感覚を欠いた『マン・オブ・スティール』の愚そのままだ。 そしてクライマックスの炎のスペクタクルと熱量の感覚、 その中での殺陣の迫力と重量感は30年前の『魔界転生』にもまるで負けている。 中盤で、田中泯を看取った小久保丈二が佐藤健を一喝する一言のほうが よほどエモーショナルで心に残る。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-10-03 23:34:18)
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