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《ネタバレ》 真白な雪の中、木に縛り付けられ、鞭打たれ、真冬の浜辺を裸で走りと、
俳優たちはかなりの無茶をやっている。ほとんど苦行だ。 夜の西新宿を延々と駆け続ける吉澤健の移動ショットから小樽の雪道を彷徨するラストまで、ひたすらの北上逃避行。 その風景の変遷が時代を鮮明に映し出している。 それは低予算を画面に露呈させない若松作品のしたたかな策でもあるが、その情景の力と身体の感覚は常に積極的な強みになっている。 殺したはずの警察権力が、いつの間にやら目の前に超然と姿を現し、、 という展開も実に寓意に満ちている。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-12-21 23:55:00)
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