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《ネタバレ》 例えば、聖女と悪女と演じさせて女優を売り出すシステムが旧来からあるように、
ここでは中島・菅田・夏帆それぞれの役柄の転換が、演者の多面性を見せつけて映画の妙となっている。 首吊りや街頭の広告パネルなど、前半の菅田将暉は常に中島裕翔を見上げる形で描写されており、 中島の舞台挨拶シーンと夏帆を押し倒す菅田のシーンのクロスカッティングも、中島が二人を見下ろす形の視線で繋ぐモンタージュが象徴的だ。 映画化にあたって演出として意識したのがその見上げる、見下ろす、階段を上る、段上から落ちる、の高低差だろう。 映画のラスト、朝の自然光の中、今度は中島がを歩道橋の階段を駆け上り、柳楽優弥を見上げ、ライターを上空へ放り投げる。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 5点(2016-01-17 00:19:48)
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