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《ネタバレ》 BGMかと思われていた調べが実は劇中の楽隊の演奏だとわかる、という具合に、ドラマの流れに沿うように音楽が活かされている。
ライオンの口のショットから酒場で歌う男の大口のショットへと繋ぐ場面転換や、素っ頓狂な声で笑う娘など、 ギャグも音声的・音楽的で軽快だ。 冒頭の猫と犬の喧嘩や、リタ・ヘイワースの帽子を弄ぶ馬など、動物の活躍も楽しい。 公園のベンチを舞台に演じられるキャグニーとハヴィランドのシチュエーションは3度。 そのささやかな場でのやりとりが、二人が段階的に育んでいく愛情の効果的な演出となる。 1度目の出会いで見せる、彼女のウィンクのキュートさ。 2度目の出会いの場では二人に落ちる枝葉の影の揺れがシーンの情感を美しく盛り上げる。 3度目の出会いの、切り返しからツーショットへの流れ、キャグニーの誠実な科白一つ一つがハートフルで素晴らしい。 そしてラスト、ハヴィランドは止めの笑顔とウィンクを見事に決めてみせる。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-11-20 23:55:21)
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