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レビュー情報
それまでのゴジラに対する価値観を根底から覆した作品。原水爆に対する痛烈な怒りと、モンスター映画としての面白さが絶妙のバランスで合わさった、まさに映画史に燦然と輝く大傑作である。再びこんなゴジラ映画が作られたらいいなぁとよく思うけど、その反面やはり無理だろうなぁというのが正直なところ。この第一作が作られた時代というのはまだ戦争の記憶が生きていた時代であり、そして第五福竜丸事件というリアルタイムの「核の恐怖」があったわけで、だからこそこの映画の世界観が生きたんだと思うんです。しかし今の日本はどうか。戦争やビキニ水爆といった日本人全てが共有しうるようなトラウマなどもはや存在しない。それこそ9.11級の大惨事でもない限り、初代ゴジラの再来はあり得ない。ゴジラが存在し得ない時代。それはある意味幸せなことなのかもしれません。
【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-04 21:10:50)
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