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この事件に関して個人的に深い関心を持っていたのでかなり期待していた。結果として劇場で二回観た。ストーリーはただ淡々と進むだけ。そこにメッセージは存在しない。ただ、終盤の展開は事件を知っていても知らなくても誰もが見入る強烈な映像の連続である。ボウリングフォーコロンバインは「銃社会」をテーマにしたイデオロギーの提示(押し付け?)だったけれど、この作品はその対極。全てをこちら側に丸投げである。どちらが好きかと問われれば断然こっち。メッセージ性がないというのは逆を返せば、観た側に思考する余地が存分にあるということだから。劇場に二回も足を運んだのは、もう一度観て、考えたいと思ったからかも。この映画を鑑賞後何も感じない、考えない人はいないと思う。思考強制の作品。中盤に少年の弾く「エリーゼのために」はあまりに儚く、美しい。
【スペクター】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-02 01:01:54)
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