シン・ウルトラマン の 映画の奴隷 さんのクチコミ・感想

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シン・ウルトラマン の 映画の奴隷 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シン・ウルトラマン
製作国
上映時間112分
劇場公開日 2022-05-13
ジャンルアクション,SF,シリーズもの,特撮もの,TVの映画化,モンスター映画
レビュー情報
暇なので、2回ばかり観てきた。
んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。

――シン・ウルトラマン。

今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。
要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。
なので、未見なら…是非読んで欲しい。
そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。

そう――ウルトラマンだ。

みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。
彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。
恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。

だが、こう考えてみた。

彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。
苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。

自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。
ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。

神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。
その悲しみもあり、人を知ろうとする。
任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。
地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。

彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。
だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。
そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。

――超人ではない。

あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。

考えて欲しいんだ。
神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。

少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。
故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。

凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。
格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。
そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。
そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。
故に戦い続ける。
自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。

それが、ウルトラマンだ。

ウルトラマンは――戦う。
けど、悲しみもあるし…傷つきもする。
ただ…人の為に戦い続ける男。

それが、ウルトラマンだ。

誰か、彼の代わりに動けるか?
それが出来ないなら刮目せよ。
そして、せめて応援してあげて欲しい。

たった独りの男の戦いを。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-16 21:09:41)
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