十二人の怒れる男(1957) の Roxy さんのクチコミ・感想

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十二人の怒れる男(1957) の Roxy さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 十二人の怒れる男(1957)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1959-08-01
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 法学部の学生だった頃に,ゼミの教授から“いやしくも法律を学ぶ立場の者なら,必ず観ておくべし”と言われた。ゼミの単位を落としたくない私は,観た。確かに面白い。いや,面白いだけでなく,なぜ私たち学生にあんな事を言ったのか,その理由もわかったような気がした。“なるほど,これが民主主義か!”てなものである。ヘンリー・フォンダが,あたかも自由と正義の守護天使のように見えたものだ。そして,シドニー・ルメットが描きたかったのは,人を裁くということを通じて謳い上げた人間賛歌であると。そう強く思ったのが,およそ20数年前のことである……そして今,あらためて今作を観て,あの時教授が言ったことの本当の意味がわかって,わずかばかり慄然とした。あの被告の少年は,私が見ても状況的に限りなくクロに近い。彼は真犯人ではないと完全に言い切れる物的証拠は,正直どこにもないのである。あるのは,あくまで推論のみ,それも現場から遠く離れた密室で,警察官でもない普通の男たちが鼻つき合わせて議論するだけだ。そこに,能弁で頭が切れ,かつ相手を意識誘導できるような人間が混じっていたなら……結果は映画の通りである。物語としては,あれでよかったのだろう。しかし,本当の真実はあの映画では依然見えない……背筋をそっと軽く撫でられるような恐怖感を覚えたりするのは,ひょっとすると私がおかしいからでしょうか。シドニー・ルメットの意図がもしそういうところにあったとするなら,彼は実に人をくった大ボラ吹きとしか言いようがない。まこと,あっぱれ。というわけで,あくまでそんなひねくれた見方をした上での10点です。
Roxyさん [地上波(字幕)] 10点(2006-06-22 12:31:10)
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投稿日付邦題コメント平均点
2007-09-24バタフライ・エフェクト/劇場公開版8レビュー7.49点
2007-06-12スパイダーマン38レビュー6.37点
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2006-12-29スーパーマン リターンズ6レビュー6.30点
2006-12-29硫黄島からの手紙8レビュー6.90点
2006-10-16男たちの大和 YAMATO6レビュー6.29点
2006-07-20ターミネーター29レビュー8.56点
2006-07-19バック・トゥ・ザ・フューチャー10レビュー9.01点
2006-07-18CUBE8レビュー7.49点
2006-07-18アイス・エイジ7レビュー6.21点
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