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《ネタバレ》 いかに“ヒーロー文化”がアメリカに根付いているかが分かります。(つまるところ、ヒーロー=アメリカなのでしょう。)普通に楽しんで何の問題もありません。以下は自分の感想。我ながら素直じゃないと思いますが、こういう見かたもあるということでご勘弁ください。物語開始時の主人公になら感情移入できます。親の期待という名のプレッシャーにどう立ち向かうか。多くの若者に共通する悩みだから。特殊能力を持たない主人公が活躍してくれれば、大いに希望を感じられたでしょう。しかし主人公の能力は早々に開花します。そしてその後はおいしいところを全部持っていく。終盤サイドキック組に見せ場を作って“真のヒーローは君たちさ”と言われても白々しい。(もし本当にサイドキックがヒーローだと思うなら、主人公に能力を目覚めさせる必要はありません。)本作の正しい見かたは、“君にも素晴らしい才能がきっと隠されている!だから自分を信じろ!”というポジティブなものなのでしょう。でも、正直鬱陶しい。“君たちに才能があるかどうかは知らない。でも得意なものぐらいあるだろう。それを活かせばどうにかなるんじゃねえの?”くらいで丁度いい気がします。ヒーローはおろか、サイドキックにさえなれない現実もある。その中で、いかに前を向いて歩こうと思えるかが大切ではないかと。世の中は、ヒーロー側からのアドバイスに溢れています。夢や希望のあるメッセージは素晴らしい。でも、そうではないメッセージにも耳を傾ける価値があると思います。
【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-24 18:23:44)(良:2票)
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