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《ネタバレ》 結構笑わせていただきました。とくに佐藤二朗にはハマった。彼独特の口調はそれだけで笑いを誘うものですが、アクが強いため下手すると胸焼けしてしまう。本作のようにボランチ的な位置取りで、物語を組み立てつつ笑いを狙うのが丁度いい。ストライカーのポジションは山田。演技プランは悪くないと思いますが、肩に力が入りすぎ。枠外のシュートが目に付きました。コメディ対応に難ありか。山田に比べれば、ムロ、小柳、山本ら中盤勢は器用さを見せました。とりわけムロと小柳は今後ユーティリティプレイヤーとして期待できそうです。センターバックはNACSの安田。流石の存在感で要所を締めました。回想シーンのみ登場の戸田は一番おいしいリベロってところか。ただこの使い方では勿体ない。記憶の中のエリ子は、各人違って構わない。掴みどころのない魔性の女を創り上げてもよかったのでは。途中出場のスーパーサブ、天然男林を演じた白石は精彩を欠きました。ジュノンボーイ出身のイケメンだそうですが、ジャルジャルの後藤に見えました。キーパーソンなので、もう少し上手い役者の方が好ましい。物語の体裁は『キサラギ』を彷彿とさせる密室シチュエーションドラマ。それぞれがマドンナとのラブエピソードを熱く語り、誰が彼氏にふさわしいか競い合います。弁護士が彼らの証言の矛盾を突くという展開は面白いのですが、議論そのものが不毛なので盛り上がりに欠けます。結果的に佐藤二朗の面白演技を楽しむ映画との印象しか残りませんでした。それでも個人的には結構満足しましたが。おっと、キーパーが不在でした。作中登場しませんが、西田敏行似のムロの彼女ちゃんにお願いしときましょう。(注釈:本文中のサッカー用語は、にわかが調子に乗って乱用したものですので、本作との関係性は一切ございません。)
【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-08 19:00:02)(良:1票)
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