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《ネタバレ》 粗い脚本にまずビックリ。評価の高い作品という予備知識があったから尚更です。有り得ない、おバカと言っていい展開がチラホラ。人物の描き方も極端です。例えば千葉真一。ストレスのかかるポジションなのは分りますが、それにしてもテンパリ過ぎ。あれはプロの態度じゃない。新幹線乗務員もやるべき事をやってない。肝心の警察は問題外でした。観ていてじれったい。そんな中、魅力的だったのが宇津井健です。普通なら、無事に事態を収められた事で満足するところ。でも彼はそう思えなかった。爆破の可能性を払拭できないまま、新幹線を止めた選択が許せなかった。100%の安全は有り得ません。リスクは必ず付きまとう。最新のシステムを搭載した新幹線が凶器になり変わったように。でも100%に近づける努力はするべき。それが人命を預かる仕事の責務。1500人の命の重みを感じながら職務に当たっていた宇津井の感覚は正しい。ただ、最悪の事態を想定した「ゼロ地点」での停車という判断も誤りではありません。あの状況下ならやむを得ない。停車を指示した国鉄幹部はもっと大きな母数の命の重みを感じていたのかもしれない。それぞれの立場で、「最善」の捉え方が違うのは興味深いです。豪華スター競演の熱気ある映画でしたが、完成度は今一歩と感じました。「さよなら0系新幹線記念」で1点加算させていただきます。
【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-27 19:57:07)
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