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《ネタバレ》 序盤に提示された“無意味・無価値なアイテム”の数々が、まるで昔話『三枚のお札』の如く主人公を助ける“武器”に変わる様は爽快の一言。しかも、最も強力な武器となったのが彼の馬鹿正直な性格というのがまた良いじゃないですか。“正直者が馬鹿をみる”のが世の常。そんな既成概念の反転には大きな感動がありました。主人公は己が信じる“正しい判断”で輝ける未来を手繰り寄せたのです。ただし、今後の成功が約束されているワケではありません。彼のクリエイターとしての技量は未知数。というより、皆の評価は“仕事が出来ないダメ男”で確定済みです。さて、真相は如何に。周りが彼の持ち味を活かせていなかったのか、はたまた本当に無能なのか。主人公の行く末を占う意味で、注目すべきは太田ひかりの存在でしょう。根っからのギャンブラー気質の彼女が打った大博打(つまり竜也より太田を選んだ)の勝算は?太田は、尊敬する審査委員長(ジャック)のようになれるのでしょうか、あるいは第2の鏡さん、それともプチ大滝一郎になってしまうのでしょうか。続編を観たいような、観たくないような。不思議な感覚です。
【目隠シスト】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-03-09 21:22:50)
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