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《ネタバレ》 大前提として私はのんさんのファンです。もっとも人気絶頂だった能年玲奈『あまちゃん』時代はスルーで『この世界の片隅に』や『さかなのこ』で意識し、2023年末の『ももいろ歌合戦』のももクロとの共演で撃ち抜かれた"新規ファン"であります。よくこれ程の逸材を見逃してきたものだと我ながら呆れますが、おっさんのアンテナは基本ポンコツなのでご容赦ください。さて、私が思うのんさんの魅力は圧倒的な「アイドル性」に他なりません。「アイドル」という言葉にネガティブな印象がある方も多いと思いますが、ももクロを知って以降、私の中でその意味合いは180°変わりました。「アイドル」とは「オールラウンダー」であり「プロレスラー」と考えます。どんな状況でも戦う(戦える)者をアイドルと定義します。そこで必要とされるのは「胆力」あるいは「人間力」です。のんさんは、このような観点での「アイドル性」を強く感じます。そんな彼女が『あまちゃん』のアキで爆発的な人気を博したのも当然と言えましょう(ドラマを観てもいないのに知った風な口をきいてすみません)。
本作ののんさんは「らしさ爆発」と言ってよく、俳優としての魅力は十二分に伝わってきました。但しコメディとして、物語として楽しめたかというと話は別です。正直最後まで乗り切れませんでした。おそらく『トムとジェリー』あるいは『ルパンと銭形』のような微笑ましいライバル関係を描きたかったと思うのですが、男尊女卑やら業界の圧力やら背景に立ち込める社会構造の理不尽さが生々しく能天気に楽しむことが出来ませんでした。主人公のやってることも結構えげつなかったですし(苦笑)。当時の社会背景を考慮すれば、あれくらいバイタリティがあって然るべきなのですが、現代の価値基準に照らすとやり過ぎ感が出でしまうという。少し難しい時代設定だったかもしれません。今回は堤監督が真面目に(シリアスに)仕事をしてしまったが故につまらなくなってしまったパターンかと。『ケイゾク』『トリック』『スペック』くらい無茶してください。のんさん、滝藤さんという最高の手札があるのに持て余してしまったような。「もっと面白くてよいはず」との思いから相対的に評価が上がり辛い状況と察します。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 5点(2025-04-02 23:22:30)《新規》
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