仄暗い水の底から の 目隠シスト さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ホ行
 > 仄暗い水の底から
 > 目隠シストさんのレビュー
仄暗い水の底から の 目隠シスト さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 仄暗い水の底から
製作国
上映時間101分
劇場公開日 2002-01-19
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 『リング』により一般に浸透したと思われる“水・閉鎖空間・霊”の密接な関係。そもそも川縁の柳の下に立つ幽霊など、水と幽霊は日本人に馴染み深いもの。本作の“水”を使った恐怖の演出や、貯水槽を幽霊の拠所とする設定は、日本人に受け入れられ易い土壌があるのだと思います。親権を巡る調停。保育士に問い詰められる子供。そこから派生する嫌悪感は、恐怖とは別の感情。でも類似しているために、恐怖を呼び起こす感情の伏線になっています。いわゆる吊り橋効果。なかなか上手いです。そうは言っても本作のホラー要素は、水で薄めたかのように弱い。でもこういうホラーもいいんじゃないかと。さて本作のテーマ、親子愛について。母親が自らの身を犠牲にして娘を守ったという結末。少女の霊にしてみれば目論見どおりです。少女の真の狙いは、娘ではなく母親にあったのは明らかです。母親はまんまと策略にはまったのだと思う。このとき母親は、その計画に気付いていた(抱きつかれて瞬時に理解した)と見ていいと思いました。少女の思惑を承知で、その願いを受け入れた。もちろんこの決断は、我が娘を守りたいがため。でも同時に彼女には強い“母性”があったのだと思います。だからこそ少女はこの母を選んだとも言える。このあたりの心情は、正直自分には分からない。我が子を愛おしむ気持ちとは別次元の“母性”。女性が持つ性(さが)は切ない。もっとも実の母親を失った娘にしてみれば、“自分を救ってくれた感謝”と“よその子供に自分は負けた”という両方の想いを抱いたはずです。これもまた悲しい。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-04-12 18:18:55)
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-20先生!口裂け女です!7レビュー6.33点
2024-11-09ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ10レビュー8.00点
2024-10-30イエスタデイ(2019)7レビュー7.06点
2024-10-09あまろっく7レビュー7.00点
2024-10-04リトル・エッラ7レビュー7.00点
2024-10-01タコゲーム2レビュー2.00点
2024-09-27ゾンビ・サステナブル5レビュー5.33点
2024-09-26ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ8レビュー7.33点
2024-09-25ザ・ピーナッツバター・ファルコン9レビュー6.38点
2024-09-23キラー・ナマケモノ4レビュー4.25点
仄暗い水の底からのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS