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主人公の体にあっていないスーツの上着が気になって仕方ない(大きめでなきゃ仕事がしにくいからか?)。獲物を物色して歩く際の彼は眉毛だけが以上に目に付き、ヘタすりゃ「眉毛が歩いている」みたいに見える。そして、地下鉄内でタブロイド紙を広げて対象人物に近付いていく様は「異様そのもの」で挙動不審もいいとこ、怪し過ぎ。・・・という難点はあるのだが、何というか、手に汗握るシーンの連続と、主人公の心情変化が交互に波の如く心に迫り、目が離せない。ストーリーはあってなきが如し、という感じ。スリは映画にもドラマにも数多くネタとしては扱われているが、こういう「スリというお仕事」にのみフォーカスしたものは希少で惹き付けられる。こんな、ある意味「ドラマチックな」お仕事を経験してしまったミシェルは、果たして、ジャンヌと子どものためとはいえ、「アタリマエの」お仕事で先々人生納得できるだろうか。「ブラック・ジャック」にも「スリ」という話があったが、指を切り落とされても、結局、また元の稼業に戻っていたのを思い出してしまった。
【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-28 14:18:03)
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