ディア・ハンター の たくみ さんのクチコミ・感想

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ディア・ハンター の たくみ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ディア・ハンター
製作国
上映時間183分
劇場公開日 1979-03-17
ジャンルドラマ,戦争もの,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》  最初はTV放映で短縮版を観て、その後普通版(?)を3回ほど観ました。曰く前半の戦争へ行くまでのシーンが長い、アメリカ側からの視点しかなく嘘っぽい、被害者意識に立ったお涙頂戴の映画であるとか、そういう感想が多々あるようです。それはそれとして、映画を描く時には、ドキュメントでない限りどちらかの視点に立つことは往々にしてあることです。この映画は、前述のベトナム戦争の是非、アメリカの参戦の功罪を問う映画ではなく、人間が戦争(もしくはロシアン・ルーレット)という極限状態に身を置いた時どのような行動を取るのか、取るべきなのかを問いかけている、また戦争により人生の歯車に狂が生じ、それでも人は生きていくその辛さ、苦しさ切なさを問いかける映画であると思います。特に印象的なのは戦争から帰ったデ・ニーロが鹿撃ちに行き雄鹿と出会った場面。まったく身じろぎしない鹿の目を見てデ・ニーロは何を思ったのでしょうか? まばたきもしない淋しげなカモシカに見つめられて、それまで生きてきた、行ってきたデ・ニーロのすべてを問いただすような感じにとらわれたのではないでしょうか? だから、無言で立ちすくむカモシカに対して、デニーロは撃たずに「OK」と問いかけたのでしょう。字幕ではカモシカに対して「満足か?」としていますが、むしろ「(撃たれてしまって)いいのか?(殺されてしまって)いいのか? (このような人生を歩んできたけど)自分はこれでよかったのか?」という翻訳ではないかと、自分では勝手に思ってます。 また、カモシカの眼差しがクリストファー・ウォーケンの目とラップしてしまい、ロシアン・ルーレットで血まみれになって倒れるウォーケンとカモシカがたたずむシーンとが自分の頭の中で重なりあってます。     ところでメリル・ストリープが可愛く健気で可憐ですね。「ソフィーの選択」の彼女も大好きで、しばらくこの頃の彼女出演の映画を見続けました。それと音楽「カヴァティーナ」は最高で、自分に取っては忘れられない映画です。
たくみさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 20:56:32)
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投稿日付邦題コメント平均点
2010-12-12デビルマン2レビュー1.45点
2010-10-24私の中のあなた7レビュー7.08点
2010-10-24人間失格6レビュー4.26点
2010-10-24パンズ・ラビリンス6レビュー6.95点
2010-10-24その日のまえに7レビュー6.75点
2009-12-27アメリカン・ヒストリーX8レビュー7.79点
2009-12-27恋しくて(1987)7レビュー7.51点
2009-12-21デーヴ8レビュー8.00点
2009-11-29イン・ハー・シューズ6レビュー6.72点
2009-11-29ブレードランナー/ファイナル・カット9レビュー7.62点
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